目次
ディスクアップのボーナス合成確率と機械割
まず、ディスクアップのボーナス合成確率と機械割は以下のように言われている。
設定 | ボーナス 合成確率 | 機械割 |
通常 | フル攻略 |
1 | 1/182.6 | 98.9% | 103.0% |
2 | 1/176.6 | 100.3% | 104.3% |
5 | 1/172.0 | 103.3% | 107.2% |
6 | 1/165.9 | 107.2% | 110.0% |
「
設定1でも(フル攻略で)103%」というキャッチフレーズが有名だが、果たしてホールにおける実際の数値はどれくらいになっているのだろうか。
複数ホールの実践データから、通常プレイゲーム数、ボーナス(BB/RB)回数、差枚数を集計してみた。
ディスクアップのホールデータ集計値
ホールデータの集計結果は以下のようになった。
(実践データの端数は処理しているが、算出値に影響を与えていない。)
通常G数 | 21,450,000G |
BB回数 | 73,600回 |
RB回数 | 42,600回 |
合成確率 | 1/184.59 |
差枚数 | +380,000枚 |
割数 | 100.53% |
通常プレイゲーム数は
2千万回転以上。これはホールの実情を知るためには十分な数値と言える。
ボーナス合成確率は「
1/184.59」で設定1の「1/182.6」より2回転ほど悪い。
確率が悪くなる原因としては、ボーナス成立を見逃したり、判別にゲーム数を要したり、ボーナス成立後にリプレイ成立等で数G回したりすることが挙げられる。
その間はボーナスを抽選していないからだ。
(1枚掛け遊戯は2回までゲーム数にカウントされないはず。)
とは言え、高設定がそれなりに投入されていれば、設定1のボーナス確率より悪くなることはない。
残念ながら「ホールのディスクアップはほとんど設定1」であることも分かる。
ディスクアップのボーナス合成確率は設定差が大きくないものの、大量の実績データを集計すれば答えは見えてくる。
もちろん、設定1以外が使われることもあるだろうが、それは稀である。
「異色BBのDT無し」「BB中ビタ押し成功時の上乗せ無し」など、設定差があるところを確認できたとても、設定に期待をしてはいけない。
そして、最も注目すべき集計値は差枚数だ。
客側のプラスとなっていて、割数(機械割)で言えば「100.53%」である。
これは「非等価&高稼働」の店でなければ利益を出すことが難しい数値だ。
やはり、客にとって甘い台であることに間違いはない。そして、等価店での導入がキツイことがよく分かる。
但し「103.0%」とはだいぶ差があるようだが…、以下にその検証をしていく。
ディスクアップ実践におけるロスを検証
上記解析から実践値の割数は「100.5%」付近であると分かった。
「100.5%」の場合、
1日8,000ゲーム(ボーナス中を除くと7,000ゲーム強)回したとして収支は「プラス120枚」となる。
正直、これでは少し物足りない。
では、フル攻略の機械割とされる「103.0%」との差を考えていこう。
まず、算出された条件であるが、
- BB中ビタ成功率100%
- ART中の目押し&押し順ミス無し
- ボーナス中の獲得枚数調整実施
- 小役(リーチ目役含む)を一切取りこぼさない
- ボーナス成立ゲームでのボーナス入賞
(小役同時当選時は次ゲーム入賞)
などが含まれていると思われる。これらの厳しい条件を満たすのは現実的に不可能である。
まず「BB中ビタ成功率」以外の4項目(主に4と5)について、実践平均の1,000Gで約20枚は損をしている。
これは、メダル持ち・リーチ目役(1枚)確率・実践上のボーナス確率などから算出している。これは割数にすると約0.67%である。
(実際は上級者で0.4%、初心者で1.5%くらい?)
「BB中ビタ成功率」の平均値については難しいが、体感的に7割程度だと思う。
9割超えの人が居座っていたりもするが、決して多くはない。
それらを踏まえると「
BB中ビタ成功率 10% ≒ 割数 0.6%」程度だろうか。
出目や演出の知識量と併せて、打ち手のレベル別に、割数を計算してみる。
レベル | 割数 |
ビタ成功率90% 知識多め | 101.8~102.0% |
ビタ成功率75% 知識普通 | 100.5~100.9% |
ビタ成功率50% 知識少なめ | 98.5~99.0% |
前提によっては若干上下するが、体感的にはおおよそ合っているように思える。
「設定1でもビタ成功率50%で割数がほぼ100%」とは言われているが、知識量まで考慮して現実的に考えると、
3回中2回はビタ押しができないと勝負としては厳しい。
自身のレベルに合わせて、立ち回りの参考にして頂きたい。